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悪びれない ② [日本語教育]

どうも「悪びれる」しっくりしないので、古語辞典を引いてみた。
やはり、「びれ」は「び」の転。
「び」は名詞または形容詞の語幹について、上一段活用の動詞を作り、そのようなふるまいをする、またはそういう様子であることをはっきり示す意。 宮び、都び、荒び、美しび。 
「びれ」名詞または形容詞の語幹について、下二段活用の動詞を作る。
平家物語 清盛に対して謀反を起こした西光法師が捕まって取り調べを受ける場面
 西光はちとも色も変ぜず、わるびれたる景気もなし(西光はもとより肝の据わった男なので、顔色ひとつ変えず、悪びれたふうもなく居直り)
これが古くからの使い方だ。謀反を悪いこととすれば、悪いことをしたと思っていないという風にもとれるが、西光は権力者の清盛をおそれていない。大義名分があって鹿ケ谷事件を起こした。ここではむしろ、権力者の清盛に対して気後れせずにという意味だと思う。


昨日の「悪びれ」の解釈は間違い。
「びれ」は接尾語。
悪は「悪ふざけ」などで使われる度が過ぎたという意味でなく、程度が低い、ほめられないという意味なのだろう。

古語辞典の「悪びれ」は「気後れして卑怯な態度をとる。未練がましく振る舞う。
新明解には「おどおどして自信のなさそうにふるまうこと」「気おくれがして、恥ずかしがったり、卑屈な振る舞いをしたりする」
やはり「悪いことしたと思っていない、恥を恥とも思わないでいる様子」とは似ているようで違うと思う。

新年の職員室で皆に聞くのが楽しみだ。

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コメント 1

tsuyoshi

面白いですね。
by tsuyoshi (2016-12-27 15:34) 

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