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忖度 斟酌 [日本語教育]

忖度がすっかり流行語のようになってしまったが、いい意味の「忖度」について2016年5月30日のブログに書いてあった。
「忖度」はもともと相手の意向や考え、あるいは気持ち・心を思いやる。そんな優しい心遣いの意味合いで使われる言葉だったが、小沢一郎の「忖度政治」とか政治の世界で使われることが多かったので、ちょっと悪い意味が染みついていた。上下関係の下のものが上のものの考えを推し量って行動するというような意味だ。
政治の世界だけでなく今は正にこの悪い意味の使い方が主流のようだ。あるトーク番組では「お前ちょっと忖度しろよ」と無理やり強制するような言い方まで出てきたと言っていた。

忖の字は心と寸でできている。寸は短い長さの意味のほかに、測る意味があるので心を推し量る。度の字も物差しや目盛の他に測る意味がある。
二つ合わせた忖度の字は「相手の意向や考え、あるいは気持ち・心を思いやる」ところまでで、強いものの意向に沿って行動してしまうとことまで入っていない。

似た言葉に斟酌(しんしゃく)というのがある。
「先方の事情を考慮に入れて穏便に取り計らう。あれこれの条件を情勢を考えて適当に処置する」などの意味なので行動が入っている。」

「「斟」は分量を探りながら汲むの意、「酌」はひしゃくで汲み出すの意で、すなわち「斟酌」は、杯の分量をはかって酒や水を酌みわけることが原義。・・これは確かに行動が入っている。
古くは、ほどよく行うの意から転じて、控え目にすること、遠慮の意でも用いられた。現在では、「相手の立場を斟酌する」「斟酌を加える」などのように用いる。

今使われている忖度はみな斟酌なのだと思う。でも、そのうちに忖度は行動をする意味まで含まれる「斟酌」と同じような意味に変わっていきそうだ。


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