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存じておりません [日本語教育]


敬語は悩ましい。
教科書には、謙譲語として
知っています→存じております
知りません→存じません
と書いてある。

そして、練習
A:私のメールアドレスを知っていますか。
B:いいえ、存じません。
ここまでは、スムーズ。

もう一つ
A:シュミットさんが、ドイツに帰られたのをご存知ですか。
B:いいえ、存じません。
ここで、一人の学生が「存じません」でなく「存じておりません」ではないかと質問してきた。
教科書にある通りに考えると「知りません」だから、「存じません」ですねと、言ったが、もしかしたら、この学生は日本人が「存じておりません」と言っているのを耳にしていて、そう質問したのかもしれないと後で思った。

世間一般では、は特に相手が上司だったりすると必要以上に丁寧に話しているようだ。夫もおかしいとは知りつつ、「存じません」ではぶっきらぼうに聞こえそうな時「存じておりません」と言ってしまうことがあるそうだ。

A:シュミットさんが、ドイツに帰られたのをご存知ですか。
B:いいえ、存じません。
この場合、相手がこちらに向かって「ご存知ですか」と尊敬語を使ってきている。もし相手が目上年上だったりした場合、かしこまった気持ちを表そうとして「存じません」より「存じてません」を使ってしまいそうだ。

また、知っている対象が目上の人や目上の人に関するものの場合「存じ上げる」→「存じ上げています」を使う。
否定形は
「存じ上げません」であるが、
「A部長のことは存じ上げていません」・・・
「A部長のことは存じ上げておりません」・・・を使うことが多いと思う。

文が長くなるほど丁寧な感じがするのでこういう言い方をするようになったのだろう。
ネット上のマナーの記事でも「存じておりません」「存じ上げておりません」が多くみられるようだ。
初級の学生にはまず基本を。そして、この言い方を耳にした学生にはより丁寧な言い方として教えるしかないか。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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