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合格するように勉強しなきゃ受からない [日本語教育]

TRY!N3 4課
まとめの問題の分の組み立て
② いくら            勉強しなきゃ受からないよ。
1ように 2お祈り 3したって 4合格する

正解は
「いくら合格するようにお祈りしたって勉強しなきゃ受からないよ」だが
「いくらお祈りしたって合格するように勉強しなきゃ受からないよ」
という文を作った学生が何人もいた。

考えてみると「合格するようにお祈りする」という祈願の使い方は、まだ、勉強していない。これまで学んだのは「持って行くようにいわれた」の勧告命令指示の使い方である。又、ここは「~しなきゃ」を復習する問題なのだから、本当は初めて出て来る文法事項を入れてほしくなかった。

また、初級で「ように」を勉強した時・・・そのような状態を成立させるために~するという意味であり~には無意志的な動詞がくる・・・と勉強している。
考えてみると「合格する」は無意志動詞だ。

更に、合格するようにをネットで調べていたら、「合格するように努力する」「合格するように全力を尽くす」などがでてきた。「合格するように勉強する」は言えるような気がしてきた。
「いくらお祈りしたって合格するように勉強しなきゃ受からないよ」は成り立つ?
この②は悩ましい問題だ。

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私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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もてなす と おもてなし [日本語教育]

私のお茶の先生が最近「おもてなし」という言葉が使われすぎだといっていた。
確かに、オリンピック招致の時の「お・も・て・な・し」以来、おもてなしが氾濫している。おもてなし料理、おもてなし自慢、ゆったりとしたおもてなしで皆さまをお迎えいたします・・などなど。

「もてなし」はもともと京都のお茶屋さんなどで、お客の好みや、接待、息抜きなどの利用目的に合わせて芸舞妓さんや料理の手配をすることから来ているそうだ。あくまで、「もてなし」であって自分が提供することに「お」を付けて「おもてなし」と言ってしまうのは、本当はおかしいと。

あくまで、相手の事を考えての自分の側の動作だから、確かに「お」を付けるのはおかしいのかもしれない。お客様へのお心遣いとはいわないし。


もてなしは、新明解では
持って成すの意・・心を込めて客に対応する。狭義では心を込めて客に茶菓・酒食をを供するとなっている。
古語辞典では
相手の状態をそのまま大切に保ちながら、それに対して意図的に働きかけて処置するの意。
・・大事に扱う、面倒をみる等の意味の他に接待する馳走するがでている。

いずれにしても、もてなす側が相手の気持ちや要望を汲み取り精一杯心を尽くして接待することが「もてなす」ことだ。これはおを払って受けるサービスとは違う。日本らしい考え方であるとはいえる。


「もてなしの極意」(視点・論点)にはいいことが書いてあった。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/253347.html

・・・とくにもてなす側が「これが私どものおもてなしです」と口にしたとたん「もてなし」でなくなります。なぜならば押し付けがましくなるからです。

確かに、「おもてなし」の氾濫への違和感はこれだったのだ。でも、このまま定着していく言葉なのだろう。



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に対して [日本語教育]

夏休みだが、引っかかっていることを調べておきたい。

TRY!N3には罠がいっぱい。
3課「・・・インターネットによる申し込みも受け付けます。昨年は100区画の募集に対して、約120名の応募がありました。希望者が多いため、定員を超えた場合は初めての方を優先いたします。・・・」
と言う見本文。
文法説明には
人に向かって直接働きかけをしたり、「やさしい」「失礼だ」といった態度を表す時に使う。
意見・問題・要求に応えたり反対したりするときにも使う。
とある。

見本文は「100区画の募集に対して、約120名の応募がある」なので、要求に応える意味になるが、「対して」にはもう一つの意味がある。
比較対象したり、基準とされる対象であることを示すという意味だ。数字が入っている場合はこの意味だと思うが・・。
200人対して15人の劣勢、千円に対して50円の手数料・・・

講師室での皆さんの考えも同様で、見本文の所で「比較対象の意味も付け加えて説明する」ということだった。


「対して」の意味は辞書によって違う。どの意味を取り出して、中級の学生に教えるかは結構むずかしい。
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/20000/1/jlc0320
「に対して」の意味と用法という論文が少し参考になった。


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深慮遠謀 深謀遠慮 [日本語教育]

新聞に「ポスト安倍へ 深謀遠慮」という見出しがあった。
??となった。私は「深慮遠謀」と記憶してたからだ。

辞書を見るとどちらもありだった。どちらも「深く考える、先の事まで考える」意味だ。
PCの変化にはどちらも出る。
遠慮には他人に対して言葉や行動を控えめにする意味の他に、遠い先々の事まで見通した考えという意味もあった。
夫も娘も「深慮遠謀の方を使うかなー」といっていた。学生の時に習った方に親しみを感じているのかもしれない。

このように、順番を入れ替えても同じような意味になる言葉はないか気になった。
辞書やネットで調べたが、ありそうでない。
東奔西走・・あちこち忙しく駆け回る
東走西奔もありだという記述あり。PCの変換には出ない。

枝葉末節・・主要でない部分(にこだわる)
枝節末葉もありだという記述あり。PC変換にはでない。
枝節は重要でないものの意味がある。この意味だけで充分だが末葉は?

末葉(うれは)古語辞典には草木の先端の葉、本葉の反対の意味。
末葉(まつよう)は、①一つの時代の終わりごろ、そういえば歴史の本などに19世紀末葉などと書いてあった。②末孫、子孫などの漢語表現。

知らない漢字や熟語が多いものだとつくづく思う。

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丁寧 [日本語教育]

練習プリントをやっていて
「丁寧に部屋を掃除した」
と言う文が出てきた時、「丁寧ってなんですか?」と質問したのは、ミャンマーの熱心な学生。
そういえば、丁寧語という言葉は敬語の所で習っているが、「丁寧に」というのは初めて出てきた単語かもしれない。
 
丁寧語は聞き手に対してきちんと話す時「です・ます・ございます」を付けたり、「お・ご」を付ける言い方であるということを学生たちは学んでいる。しかし、丁寧の意味そのものはわかっていなくて、「丁寧に掃除するって何?」と思ったのだろう。

とりあえず、「丁寧に掃除する」というのは、隅まできれいに掃除すること、心を込めてきちんと掃除することという風に説明して丁寧語の意味と結びつけたが・・・。

丁寧
新明解には
① 古代中国で警戒警報のためにたたいた銅鑼のこと
② 相手の気持ちを考えて真心のこもった対応をする。
③ 隅々まで神経を行き届かせ落ち度のないことを期待する。
広辞苑では
① 手厚く親切なこと
② 注意深く心を行き渡らること

新明解の①については初耳だった。
中国の軍で使われた「丁寧」と呼ばれる楽器がある。この楽器は、「鉦(しょう)」とも呼ばれ、警戒の知らせや注意を促(うなが)すために用いられた。何度も念には念を入れて、鳴らしたそうだ。
この件については
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000062418
に詳しい。
因みに今の中国語では、丁寧は「繰り返し言い聞かせる」という意味である。
①の説明にある「鉦(しょう)」ではなく、口で注意を促すわけだ。


「寧」は「ねんごろ」とも読み、心を込めて扱う意味でこれは和語。
調べてみると「丁寧」は明治期に作られた和製漢語であることがわかった。

和製漢語については、今、仲間と読み物をまとめているので、まとまったらホームページに載せようと思っている。


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