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雨濯 知らなかった言葉 再 [日本語教育]

近所の知り合いの人がふと「ウタクって、ご存じ?」と聞いてきた。私は知らなかった。雨と洗濯の濯を合わせた字「雨濯」と書く。これからの時期の雨で、物を洗い流すくらいの大雨の事をいうそうだ。
その人の他の友達に聞いても誰も知らかったし、彼女は関西なので方言かなとも思っているそうだ。
気になったので彼女が帰ってから辞書をあれこれ引いてみたが、でてこない。季語かなと思って俳句歳時記を見ても載っていない。
ネットで探すとさすが!「陰暦六月の雨。「濯」は洗う意で、みな洗い流してしまうほどに降る雨。派生語に「濯枝雨(たくしう)」。木の枝を洗うがごとき大雨の意。」とでてきた。
IMG_4915.JPG.
そして、雨の名前を集めた写真本「雨の名前」(高橋順子)という本があることがわかった。さっそくネットで取り寄せてみるとすごい、ざっと400余りの今まで知らなかった雨の名前が出てきた。素敵な名前もあれば、滑稽な名前もある。こんなに豊かな表現があったのかと驚いた。夕立ちでも「銀箭」「銀竹」というように雨脚の太さを使い分けたり、「脅し雨」とユーモラスに表現したり、子糠雨を「霧の小便」といったり・・・。
こんなにあれば普通の辞書にはないはずだ。「雨の名前」をゆっくり読みたい。

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介護を担う外国人 [日本語教育]

台北のホテルの近くの美しい公園で朝の散歩をしていた時、ジョギングやウォーキングの人たちのほかに車椅子でゆったりと散歩している年配の人が目立った。段差のない公園だったからか。坂の多いうちの近くの公園ではあまり見慣れない光景に、すごいな、いいなと思った。
IMG_4849.jpg

その人たちの車いすを押したりして付き添っている人たちに、顔の色が浅黒い人たち、スカーフを被った人たちが多いことも日本の朝の公園風景と違うところだった。台湾では介護の仕事にインドネシアなど東南アジアの人たちが多く携わっている。
どんな言葉を話しているのだろうと、追い越しながら聞き耳を立ててみると、あたりまえといえばあたりまえだが、中国語の会話だった。

タクシーの運転手さんに聞くと、やはり、インドネシアの人を住み込みの看護家政婦として雇うことが多いそうだ。特に資格はなく、言葉なども受け入れ家庭で教えることが多いという。それだけ需要も多いし、「台湾の人たちは、資格にこだわらないんです」といっていた。トラブルがないわけではないがそれは自己責任のようだ。
何かすごいなーとも思ったが、日本では、これはありえない。

今までは「経済連携協定」(EPA)に基づき、インドネシアなどから介護福祉士候補者を受け入れていた。3年の実務経験後に国家試験に合格すれば継続的に日本で就労できるが、2度不合格なら帰国する決まり。実際には合格者は多い年で30%台の低水準だった。日本語の専門用語の難しさがハードルの高さになっていてテレビでも取り上げられていた。
過去問をみると確かに非漢字圏の人には過酷だと思う。
 (例)小刻み歩行  嚥下障害(えんげしょうがい) 尿失禁 臥床(がしょう)
EPA以外では、外国人は、仮に日本に留学・滞在して介護福祉士の国家資格を取得しても、それだけでは就労資格はもらえなかった。

その後、介護を担う人材の不足が問題になり、その解決策の一つとして平成28年11月28日に「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律」(平成28年法律第88号)が公布された。
在留資格として「介護」が新たに創設され、日本の介護福祉士養成施設を卒業して介護福祉士国家資格を取得した留学生は、国内で介護福祉士としての仕事をすることが可能となった。
また、特例措置法により、本年3月に養成施設を卒業予定の留学生及び過去に養成施設を卒業した元留学生が、本年4月以降介護福祉士として国内で就労することが可能となっているそうだ。

しかし、介護の学校に入るためにも日本語能力のN1~N2(少なくともN3)が要求されていいるので、非漢字圏の学生たちにはかなりの努力が必要だ。
今クラスには、介護現場でアルバイトをしながら、専門学校に入るべく勉強しているまじめなミャンマーの学生たがち数名いる。漢字にも意欲的だ。教えるのにも力が入る。



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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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台湾のタクシーの運転手さん② [日本語教育]

台湾花蓮には日本の神社やお寺が大事の保存されていた。

今回のタクシーの運転手さんは60代の方で日本語が堪能だった。既定のコースにプラスして、日本人の開拓村の跡を細かく廻ってくれた。
IMG_3543.jpg
吉安郡の慶修院、月曜日で中に入ることはできなかったが、門からのぞくと庭も含めてまさに日本のお寺だ。台湾ではいろいろな宗教施設を大切に保存していて、台湾宗教文化地図というサイトもある。(日本からうまく接続できなかったが)

つぎは、花蓮市寿豊郷、豊田移民村。碧蓮寺。鳥居に碧蓮寺の文字。
IMG_3574.jpg
日本の豊田神社だったのが今は台湾のお寺になっている。しかし、灯籠や阿吽の狛犬はそのまま飾られていた。我々が日本人と気付いたお寺の説明員の女性がお堂の中まで案内してくれた。中国語の説明なので、大まかにしかわからなかったが、気持ちがよく伝わってきた。綺麗な色彩の観音菩薩、弥勒菩薩、台湾の仏様や神様に混じって、木彫りの黒い不動明王、素朴な石彫の釈迦像?があった。日本人が引き上げて残されていたのを大事にお祭りしているという。堂内には可愛い誕生仏があった。台湾では今が花まつりとのことで、私も甘茶をかけてお詣りした。


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もう一つは鳳林鎮の林田神社、ここは神社のお堂はなくなってしまって基礎のコンクリート部分だけが残っている。しかし、参道の石畳と鳥居を最近整備して記念碑まで建ててくれていた。運転手さんは「東台湾展望」の写真を見せてくれながら、これが昔のお堂ですと語ってくれた。









 

IMG_4863.jpg

他にもいろいろ寄り道をした。駐在所の建物、教員の家等が保存されていた。昔小学校があったところに同じ名前で台湾の子供たちの小学校が建てられていたのには感動した。
台湾は親日的な人が多いのも確かだが、歴史を歴史としてきちんと残していこうという姿勢に学ぶべきことが多かった。












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台湾のタクシー運転手さん① [日本語教育]

初めての台湾は素晴らしかった。
何より「人」がいい。
昼頃、花蓮のホテルに着いたが、次の日の天候があやしかったので、予定変更をして太魯閣渓谷への半日タクシーチャーターを頼んだ。ホテルの人は親身になって天気予報を調べてくれたり、あちこちのタクシー会社に電話してくれた。日本語の話せる運転手さんはではらっていていないという。
ガイドブックもあるし、簡単な中国語ならわかると思ったので、中国語だけという運転手さんをお願いした。

予定時間10分前くらいに運転手さんが到着。運転手さんも気を使ってくれて易しい短い言葉で話しかけてくれた。又、夫が以前に来た時台風に遭ったという話をしていたら、「台風あぶない」と知っている日本語も交えて話してくれた。

太魯閣に入りしばらく行くと岩のトンネルが見えて来た。そこで、車を降りるように言われたので降りた。すると、運転手さんは何やらスマートホンを操作して、見せてくれた。「ここでヘルメットを被ります。10分くらい歩きます。そこで、私は待っています」というような日本語が表示されていた。これから暗いトンネルに入っていくのに、ヘルメットを渡されて中国語で説明されただけでは、ちょっと不安になったかもしれないので、ありがたかった。
IMG_3509.JPG





それから後も、ポイントポイントで翻訳ソフトを使って対応してくれた。できるだけ案内してあげたいという気持ちが伝わってきて、景色のすばらしさ以上に運転手さんの親切に感動した。
中国へ行った時など、ちょっと前までは、わからない時筆談をしていた。筆談で事足りると思っていたが確かに翻訳ソフトは便利だ。でも、Wifiを持っていないと外国では使いにくい。
それで思い出して、使って便利だったのはアイホンの簡体書寫(繁体もある)機能だ。音声だけでは意味が分からなかったとき、指で書いてもらうと漢字になるので便利だった。
あれ、これは筆談と同じだ。(^_^;)


歩き方が遅かったり、時間をかけてみるところがあったり、運転手さんは時間管理に大変だったと思うが、気持ちよく付き合ってくれた。そして、ホテルの前に戻ってきたのはほぼ定刻。プロの仕事だ。そして、言葉より気持ちだということを感じた半日だった。

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目を閉じる [日本語教育]

授業中に「授業とは関係ないのですが」と学生から質問があった。彼女はミャンマーの学生で、介護現場でアルバイトをしながら、介護福祉士になる学校へ行くために日本語を学んでいる。
「おばあさんに、『目を閉めて』といったら、おばあさんは笑っていた。目を開けての反対は何ですか」
相手の反応から自分の言い方がおかしいのではないかと気が付くこの学生はすばらしい。
「『閉めて』はドアとかふた、目の場合は『閉じて』とか『つぶって』を使います。『閉じて』は静かに『つぶって』は少し力を入れる感じかな」と言って、実際に目をつぶって見せた。学生は「だから、笑っていたのですね。今度は『閉じて』といいます」とメモしていた。

閉じると閉めるの違いはそれでよかったのか、授業の後で気になった。

辞書(新明解)で確かめると
*「閉める」は開いていた窓を端まで、戸を柱や他の戸の所まで動かして隙間のない状態にする。
*「閉じる」は、①外に向かっている口などを閉めて、他とのかかわりを持たない(本来の機能が果たせない)状態にする。瞼、水門、目、口。
②今まで続いてきたものをそこで終わりにする。会、幕、店。

「閉じる」の方が機能にかかわることを言っているようだ。目の本来の機能は見ることだから、閉めて見ることができないようにするのだ。なるほど!

それでは「つぶる」は?
これは「瞑る」という難しい字を書く。
①目を閉じる 目をつむる ②死ぬ、瞑目 ③見てみないふりをする。「不正に目をつぶる」

ネットで調べると、つぶるは「潰す」からきているということを書いている人がいた。
古語辞典に つぶ・る 【潰る】があり、つぶれる、こわれる意とある。
私が「目をつぶる」は「目を閉じる」より、力を入れている感じがしたのは、潰すの語幹から来ているのかもしれない。
「つぶる」は「つむる」という言い方もある。「かたぶく」「かたむく」などのように、発音が言いやすく変化したものらしい。

明日から、台湾へ昔の学生一家と行くことになった。行先でも昔の学生と会うことになっている。知人のいる外国に行くのは楽しい。日本語の先生をしていてよかったなと思う。


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駅名ローマ字 [日本語教育]

久しぶりに娘と地下鉄に乗った。「青山一丁目って、ローマ字でああ書くのね。」
と娘が言うので見ると「Aoyama-itchōme」と書いてあった。
前に駅名のローマ字表記で、長音をŌなどと表しているのに同感したことをブログに書いたが、他の法則を気にしたことがなかった。-itchōme なんだ。
aoyama.jpg

駅名などのローマ字表記は、鉄道掲示規程(昭和22年(1947年)7月26日運輸省達第398号)の別表第10に規定された『駅名標ヘボン式ローマ字』という表記方法でかかれているらしい。
http://officenezuka.webcrow.jp/DearNANKAI/nankai/fushigi/romaji.html
主なルールは、下の通り。
1 長音の符号には、ŌSAKA(Oの上に-を引いたもの)のように「-」を用いる。
2 はねる音は、B・M・Pの前はM、その他はNを用いる。(例:SHIMBASHI)
3 はねる音M・Nとその次にくる母音(Yを含む。)とを切り離す必要があるときは、
  SHIN-YOKOHAMAのように「-」を用いる。
4 つまる音は、CHの前はTを、その他の場合には次にくる子音を重ねる。
  (例:KUTCHAN、NIPPORI)

この規則だと新橋はSHINBASHIではなくて、SHIMBASI
気にしたことはなかったが確かにそうだ。小伝馬町はKODEMMACHŌ
sinnbasi.jpg
kodenmachost004.jpg














長音の符号はいいと思ったが、itchōmeは違和感がある。決まりだし、友達に聞くとなぜ知らなかったのという顔をされたが。でも、やはり、この規則は変と一人で思っている。
パソコンに入力にも不利だ。ittyoume icchoume は ちゃんと一丁目と出てきたが、
itchome では いtちょうめ 伊t丁目になってしまう。
ちなみに、shimbashi shinbashi は、ひらがな表記は駄目だが、漢字には変換できた。

それにしても、日本語教育では初級の学生にローマ字表記があることをサラッと教える、後は、置いておいて OITEOITE → OITOITE など一部の縮約形を教える時くらいだった。そこまで気を付けたことはなかった。
知らなくてヒヤッとすることが幾つになっても多い。


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普通形+のを忘れました ? [日本語教育]

みんなの日本語Ⅱ38課勉強する内容に以下のとおり。

辞書形+のは 気持ち、判断を表す形容詞(無理です、面白いですなど)
辞書形+のが 好悪、能力を表す形容詞(好きです 下手です 遅いです)

辞書形+のを 忘れました
普通形+知っていますか

辞書形+のは・・・



この課で気を付けることの一つに、「知っていますか」の形の質問に二つの答え方があることに注意して教えるということがある。
私の名前を知っていますか→知りません
  (質問の後もやはり聞かれた内容を知らない場合)
明日田中さんが来るのを知っていますか。→知りませんでした。
  (質問されるまで知らなかったが、質問によって来ることがわかった場合)


しかし、今回はもう一つ問題が出た。
教科書には「辞書形+のを 忘れました」について、学生から「普通形+のを 忘れました」はできないかという質問があった。
*電気を消すのを忘れました。
*薬を飲むのを忘れました。
*山田さんに連絡するのを忘れました。
が例文にある。

しかし、下のような普通形の文も成り立つことは成り立つ。例えば、過去にしたことを忘れる場合。
*カバンを棚に置いたのを忘れた。
*祖母はご飯を食べたのを忘れました
*牛乳を買ってあるのを忘れて、また買ってしまった。

このレベルの学生に説明するのは、混乱の元だと思うので、「普通形の文も少しはあるけれど、今は「辞書形+のを 忘れました」をしっかり覚えてね」ということにした。

質問したのはミャンマーの学生で、日本で介護を学ぶために来ているだけあってとても熱心で教え甲斐がある。



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いばらき [日本語教育]

NHKの朝ドラで「いばらぎではありません。いばらきです。」というセリフがあった。茨城県のことである。わたしは、恥ずかしいことに「いばらぎ」と発音していた。宮城県は「みやぎ」なので、ごっちゃにしていた。
茨木市も「いばらきし」の読みだ。大江山の鬼、茨木童子も「いばらきどうじ」だった。

地名辞典によると
茨城は常陸の国風土記で「黒板命が茨で城を築いて、このあたりを治めた」という話から
茨の城、茨城になったそうだ。
ちなみに、宮城は奈良時代に陸奥国府がおかれた多賀城からきているそうだ。宮城(きゅうじょう)の漢字の読み方が「みやぎ」となった。

学生に漢字の読み方を教える時、連濁(二つの語が結びついて一語になる時、後ろの語の語頭の清音が濁音に変化する)を教える。竹(たけ)+林(はやし)→たけばやし
城は確かに「き」と読む。城崎(きのさき)これは文頭だから不思議はない。
いばら+き は 連濁の法則からしたら、「いばらぎ」になってもよさそうだ。

しかし、連濁にはライマンの法則というのがあった。
連濁が起きる場合において、複合語の後部要素(茨城場合は前部要素になるが)に濁音が含まれている場合に連濁が阻止される事を言う。大和言葉には基本的に濁音を二つ含む語幹は存在しないということらしい。
これを当てはめると「いばら」で濁っているから、「き」は濁らない。

もう一つ「いばらぎ」に間違えられやすい理由として地元の発音で「き」といいているつもりでも独自の発音が微妙に「ぎ」なるからという意見もあった。

何はともあれ、固有名詞はしっかり発音を確認して覚えなければいけないと思った。




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受身形:ミャンマー [日本語教育]


久しぶりに初級のクラスを受け持った。ミャンマーと中国が半々くらい、それにキルギス、2人にインドのクラスだ。

初日の授業は「みんなの日本語Ⅱ」37課の受身形の導入部分だった。
語彙カードを使って説明した後、先生が生徒を叱っている絵とほめている絵を使って受身形の使い方を導入した。I Ⅱ Ⅲグループの動詞の違いによる受身形の作り方を説明し作り方をいろいろな動詞で練習。
その後、教科書の練習問題を使って、普通の文を受身形に直す練習をした。口頭練習をしてその後で皆がノートに書いて練習している時に、一人のミャンマーの学生が何か言いだし、その子に向かって中国の学生が何やら説明し始めた。中国語の内容から受身形の説明をしていることが何となくわかったので、ミャンマーの学生にどうしたのか聞くと「受身形」がわからないという。
説明したのになーと思いながら、もう一度ゆっくり説明した。
先生があなたをほめます。あなたはうれしいです。あなたがうれしい気持ちで言います。
「わたしは、先生にほめられました。」
先生があなたを叱ります。あなたは悲しいです。あなたが悲しい気持ちで言います。
「わたしは、先生に叱られました。」
他の人が私に何かしました。「わたしはどうですか」をいう時に受身形を使います。という風に説明すると「ああ、わかりました」といった。

そのあとは普通に練習問題などをこなしていたので、彼女が引っかかったのは何だったのだろうと疑問に思った。

家に帰ってネットで調べると、ミャンマー語には受身形がないという。
「この学校はNGOによって建てられた。
ミャンマー語には受身の表現法はなくこの場合も「この学校はNPOが建てた」という表現と変わりません。」
そうなんだ。
英語はもちろん中国語にも受身形がある。今回調べるとベトナム語にもあるそうだ。
ミャンマーの学生は今まであまりいなかったので、受身形がないということを知らなかった。
学生がよく間違えたり理解できないことの中に、母国語にそういう文法や言い方がない場合が多い。今は前よりいろいろな国の学生が来るようになっている。教える時は気を付けなければならないと思った。

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そうなんですね [日本語教育]

講師会議のあとの昼食会で「そうなんですね」が話題になった。
校長がいうには、若手の事務の男性が電話の受け答えに「そうなんですね」をよく使うのが気になって仕方がないという。「そうですか。そうなんですか」が正しいのではないかと憤慨していた。
すると、ある先生も「自分の子供もよく使うので、おかしいと気になっていた」という。しかし、40代の先生が「自分もよく使う。あまり賛成していない、まあどちらでもいいような時に使う」と言っていた。相手の言うことを兎に角受け止める「そうなんだ」を丁寧にいう感じだという。
講師仲間では、使う、使わないが半分くらいだった。
うちの娘に聞くと「たとえば、『ああ、疲れた』と誰かが言ったとき『そうなんですね』と使うという。確かに、この場合『そうですか』とか『そうなんですか』と言うと冷たく突き放した感じがしないでもない。でも、自分が言うとすれば、『お疲れ様。大変だったのね』とかいうだろう。

私についていえば、今日話題になった使い方では使わない。
使う時:
1、自分が知っていることを相手が言った場合
写真を送るときLineを使うと便利でしたよ」
「そうなんですね。わたしもよく使っています」
2、相手から言われたことに同意する場合
 「○○線はよく遅れるので、ほんとに困りますね?」
 「そうなんです(よ)ね。だから、私は少し早めに家を出ているんです」
要するに、相手の持っている情報を自分も持っている時でないと使わない。

辞書をみると
終助詞①相手に同意を求める。「いい天気ですね」②相手に確かめる。「あしたの集合九時ですね」 ③相手を納得させようとする気持ちをあらわす。「それはいいと思わないね」
(「ね」には感動詞もあるがこれはここでは関係ない)

だから、レポーターが質問して、相手が解答したことへの相槌「そうなんですね」には違和感がある。
「これはどう使うんですか」
「こうやって使います」
「そうなんですねー」
若い女性がソフトな言い方でいうから、②の確かめる使い方には聞こえないだろうが、実は「そうなんですね。確かですね。」と確かめる失礼な言い方だ。
ここは「そうなんですか!(もちろん、この文末の「か」は下げて言う)と言ってびっくりしてほしい。


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